ベル・キャリアファーストナビ|【今の若手の特徴】30代から40代向け若手の社員の育成方法

若手社員の育成に悩んでいる企業も多いのではないでしょうか。
しかし若手社員の成長は会社の成長に欠かせません。
今回は、若手社員の育成方法についてご紹介します。

目次

・若手社員と中堅社員の働くことへの考え方の違い
・間違えるとハラスメントになる部下への言動
・若手社員が成長する育成方法とは
・若手社員の育成は特徴を理解することが大切

若手社員と中堅社員の働くことへの考え方の違い

まず若手社員を育成するためには、若手社員の考え方を知る必要があります。
近年の若者は「ゆとり世代」や「ミレニアル世代」などと呼ばれています。
日本能率協会マネジメントセンターが行った「イマドキ若手社員の意識調査2018」によると、「労働時間が増してもチャレンジしたい」と考える若手社員は約6割にのぼっています。

出展:日本能率協会マネジメントセンター「イマドキ若手社員の意識調査2018」
https://www.jmam.co.jp/topics/1233856_1893.html

しかし、失敗を恐れたくないと思っている社員も多くいます。
若手社員は仕事時間の中でどのように仕事を覚えて、何をすればよいのかを考えているのです。
これに対し、中堅社員は既に仕事に慣れているので「どのように効率的に仕事を回すか」を中心に考えています。
そのため、仕事が遅いことや手間取っているのをみて、中堅社員は「仕事ができない」と感じてしまうことがあるのです。
このように考え方の違いから、若手社員と中堅社員の間に溝ができてしまうこともあります。
若手社員の考え方をヒアリングすることで、育成のヒントが生まれるでしょう。

間違えるとハラスメントになる部下への言動

若手社員には失敗がつきものです。
そのため上司はしっかり指導することが求められるのですが、その失敗の指摘や働き方に対する言動は場合によってはハラスメント認定されてしまうこともあります。
たとえば仕事が遅い若手社員に「いつまでやっているんだ、日が暮れるぞ」、「なんでこんなに仕事が遅いんだ」など威圧的に大声で叱責した場合、パワーハラスメントとなります。
失敗をした時に怒ることは当然ですが、それも行き過ぎると暴言ととらえられてしまいます。人前での大声や長時間の叱責などには注意しましょう。
また、仕事終わりに食事に誘うなどはコミュニケーションを円滑にするために良く行われていますが、これも無理矢理誘うのはやめておきましょう。
部下を慰労するためと言って無理に居酒屋につれていくこともアルコールハラスメントなどに該当する可能性があるので注意が必要です。お酒が苦手な若手も多いですし、忘年会スルーという言葉がトレンドになったように、若手は飲み会では慰労できないと考えておくのが無難です。
なにごとも「相手の気持ちを尊重しない」ことがハラスメントにつながってしまいます。
部下への言動が行き過ぎていないか、立場を利用して無理矢理誘っていないかに注意しましょう。

若手社員が成長する育成方法とは

若手社員を成長させるためには、まずなぜその仕事をするのか、その仕事をすることで自分にとってどのようなメリットがあるのかなど、仕事をする理由を明確化することが重要です。
自分が一体どんな仕事をしているのか、自分の仕事が何につながっているのか分からなければ、ただ言われていることをやっているだけになります。
ただ指示やミスの指導をしているだけでは、意図が伝わらず若手からするとただ怒られていると感じてしまいます。
そのため仕事をする根拠をまず教えてあげることが重要です。

話しやすい雰囲気を作る
仕事をやりやすくする上で、職場内の円滑なコミュニケーションは重要です。
また仕事で分からないことがあった時にはすぐに聞けるような環境を作ることで、結果的に仕事上でのミスを減らすことにつながります。「見て覚えて」「以前説明したよね」という態度や姿勢には、若手はついてきません。
「怒られるから聞きたくない」と若手社員に思われていては、仕事上のミスも隠してしまうかも知れません。
また悩みや不安を抱え込み、心身共に不調となってしまう可能性があります。
そのような事態を防ぐためにも、職場全体で会話しやすい雰囲気を作ることが大切です。
上司と若手社員が相互に相談しながら仕事できる環境を作ることで、職場内の雰囲気も良くできるでしょう。

若手社員の育成は特徴を理解することが大切

若手社員を育成するためには、まず若手社員一人ひとりの特徴を知る必要があります。
お互い縁あって一緒に働くことになったもの同士です。近年の働き方に対する考え方や環境を理解しつつ若手社員の意欲を活かせるように、それぞれに合った育成方法を行いましょう。