ベル・キャリアファーストナビ|【静岡で転職】貿易に関わる仕事の種類4選

貿易を行う際には、専門的な知識や煩雑な手続きが必要になるため、たくさんの専門職があります。
今回は、貿易に関わる主要な4つの仕事を紹介したいと思います。

目次


・【貿易に関わる仕事の種類@】商社の営業
・【貿易に関わる仕事の種類A】通関士
・【貿易に関わる仕事の種類B】税関職員
・【貿易に関わる仕事の種類C】貿易事務
・貿易関連の仕事は将来性もある

【貿易に関わる仕事の種類@】商社の営業

商社営業とは一般的に商社マンとも呼ばれています。

仕事内容としては、国内外の仕入れ先から商材を調達することや仕入れた商材を販売先へ卸すことが主な仕事となります。

商社営業の平均年収は、大手であれば1,000万円を超えるところもあるなど、非常に高待遇な点が特徴といえます。
また、中小の商社でも600万円程度の年収となっているため、平均的に待遇の良い職種といえるでしょう。
商社の営業になるために、特に必要な資格はありませんが、海外のお客様とやり取りが多いため必然的に高い英語力が必要となってきます。

さらに、英語力だけでなくMBAや中小企業診断士、証券アナリストなどの資格を持っていれば、就職や転職の際とても有利になります。

【貿易に関わる仕事の種類A】通関士

通関士とは、輸出入者の代わりに、税関に対して輸出入の申告や各種手続きを国際物流において重要な仕事です。
また、通関士は、財務省管轄の国家資格となっています。
具体的な仕事としては、税関への提出書類の作成や、税関申告の代行作業などが一般的です。通関士は、弁護士や会計士といった他の士業とは異なり、原則として独立開業することはできません。
そのため、資格を取得した後は通関業者や商社などに勤務する人がほとんどです。

通関士の平均年収は、540万円程度といわれています。
通関士になるためには、国家試験である通関士試験の合格が必須となります。

通関士の試験は年に1回しかなく、合格率も全体の14.6%(平成30年度)と難易度は高い資格です。
しかし、取得することで貿易のエキスパートとして仕事ができるため挑戦する価値は高いです。

資格取得後、通関業者に就職することではじめて通関士として登録され、実務に携われるようになります。
また、通関士の仕事でも書類作成時に英語のスキルが必要になってきますが、定型的な内容が多いため、商社営業ほどの高い英語力は必要ありません。

【貿易に関わる仕事の種類B】税関職員

税関職員とは、空港や港の税関で輸出入の通関や密輸を取り締まり、関税や消費税などの徴収を行う国家公務員です。
つまり、国際物流において、公正で安全な取引ができるよう、玄関口を務める仕事ともいえるでしょう。
業務内容ですが、通関業者の申告書の審査や物品の抜き取りチェックや航空機検査、船舶検査といったテロ防止対策を担う仕事なども行っています。

税関職員の平均年収は、500万〜750万円程度といわれています。
なお、税関職員になるには、国家公務員試験に合格し、税関に採用されることが必要です。
税関職員は、各地の税関を束ねる「総合職」と、現場職員である「一般職」に分かれており、それぞれ採用方法が異なるため、ご自分のキャリアプランに合わせてターゲットを絞ることがよいでしょう。

【貿易に関わる仕事の種類C】貿易事務

貿易事務という名の通りに貿易関係の事務仕事のことで、国際貿易における商品の輸出入の際に必要な煩雑な事務手続きを行う仕事です。
貿易事務の仕事は、「輸出業務」と「輸入業務」の大きく2種類あります。
前者が輸出通関の手配や通関書類の作成、運送便や倉庫の手配といった業務となり、後者が輸入通関の手配や商品の納入管理、関税や消費税の納付といった業務となっています。

貿易事務の平均年収は、440万円程度といわれています。
貿易事務になるための特別な資格は必要ありませんが、英語の資料を扱うことが多いほか、専門用語を多く覚える必要があります。
また、輸出入に関する法律や為替、船積みといった専門的な知識も必要になります。
さらに、事務仕事には必須のエクセルやワードといったソフトを実務レベルで使用できるPCスキルも必要です。
日々の書類作成や取引を円滑に進めるためにも、取得したいスキルといえるでしょう。

なお、ベルキャリエールでは貿易事務の案件を多く扱っており、希望にあった条件の仕事がみつかる可能性が高くなっています。
貿易事務の仕事を探している人は、お気軽にご相談ください。

貿易関連の仕事は将来性もある

今回は、貿易関連の主要な仕事を4つ紹介しました。近年、日本のグローバル化が進行しており、貿易関連の仕事はますます増えていくことが予想されます。
需要はありますが、難易度が高い職種が多いため、就職するまでに準備をしっかり行うことが大切です。